日曜日, 4月 08, 2012

おしゃべり

今日はある方との面談があって、自分でも不思議なほどちょっと語ってしまった(笑)

そういえば、ここ最近は誰かと会うと結構な確率で「難問をふっかける」ような真似をしていますね。
一休さんに出てくる足利将軍みたい。

今日は

「歌手って言う仕事は責任ある仕事でしょ?」

という投げかけに対して

「そうですか?」

という反応にカチっとスイッチが入ってしまいまして。。。


ここからはあくまでも持論なので賛成できない人も多数いると思われますが、恐れずに(忘れないために)書いておこうと思う訳です。

いまの時代、もっとも身近にあるもので、最も簡単にお金に変えられる価値があるものは時間ですね。たとえば、コンビニとかでアルバイトすれば1時間1000円くらいのギャラがもらえます。

歌手のステージが30分間としたら、我々は少なくともお客さんの500円分の時間を頂いているわけで、『あぁ観て良かったな』というのは即ち『500円以上の価値があったな』と思っていただかないといけないわけです。

さらに言えば、その30分という時間が1万円とか、あるいは極論すれば「お金じゃ言い表せないくらいの価値」があると思ってもらって初めて歌手の仕事は成立するわけで、等価交換してるようじゃお客さんが感動する訳も無いですね。
感動の無いところにビジネスは生まれません。
ビジネスが無いところお金も生まれません。

また、CDという物体を売ったとしても、お客さんはそれを自宅へ持ち帰り、ビニールの封を開けて、デッキとかPCの電源を入れて、CDを突っ込んで、音楽を5分×収録曲数分聞くわけで、我々からは見えない「時間を買って頂いている」んだと言う本質を見失うと、「良いメロディなんです、良いアレンジなんです。」というお客さんがほぼ関心の無い話を一所懸命しだす訳です。

我々が販売しているのはプラスティックのケースに入った丸い円盤じゃなく、あくまでもお客さんを別世界に連れて行くための時間を販売しているわけで、それがたまたまCDという箱に収められているだけに過ぎないという超簡単な事実を見失ってる人が多いように感じてます。

私に言わせれば、製品として世の中に出す以上は「良いメロディ、良いアレンジ」なんてものは当たり前の話であって、そんな言い訳を聞かせるくらいなら「どんな思いを込めてそれを製品化したのか?」というエピソード語ってくれる方が余程良いはずなんですよね。

歌手として「有名になりたいんです!」という野望を持ってることは絶対的に必要なことですし、野望も希望も無いんだったら素人でカラオケで歌って遊んでる方が幸せになれると思うんですが、まぁそれは置いておいて。。。お客さんに語るべき話は「有名になりたいかどうか?」ではなく、お客さんに「いかに幸せになってほしいか?」ということだと思ってます。

全てをさらけ出す事が、他人を幸せにするかどうか?冷静に考えてみればわかりますね。

ほとんどの恋人たちは、自分のパートナーの以前の恋人と過ごした時間の出来事を聞かされて良い気持ちにならないという事が証明している通り、見せなくて良い物や、あえて聞かせないでおく方が良い物がこの世には存在しています。

我々の仕事はラーメン屋さんのように対面商売では無い部分も多々ありますので、お客さんと言っても漠然とした全体像でとらえる事しかできない事も多くありますが、それはそれで構わないので、少なくとも誰かを想っているとか、誰かが不幸になることは望んでいないとか、そういう綺麗ごとに思えるかも知れないような言葉であってもあえて使い続けて行くことが歌手としての使命に思えてなりません。

中には本音はそうじゃないんです、有名になれればいいんです!という人が居ても良いです。
ただし、それは仲間とかスタッフとか、本当の自分を出しても構わない人の前でだけ出してればいいんであって、いざお客さんの前に出るときは「歌手」でなければならないんじゃないのかなぁなどと最近思ってます。

歌手の使命、それは愛してるってことを語って、語って、語り続けること。

こんなことを平気な顔して言ってると、昭和のじぃちゃんだなとつくづく思いますが(笑)
また語ってるよあいつ・・・と言われるじじぃになりましょう。