金曜日, 9月 03, 2010

すき焼き

すき焼きと言う題名で、こいつ「すき焼き」食ったってネタのブログ書くんだろうな・・・と思った方々には申し訳ないですが、「すき焼き」は食ってません^^

ある事を説明しなければならないときに、どんな例え話をすればより理解が得られるのだろうか?
と考えていて思いついたのが「すき焼き」

「すき焼き」というと関西と関東では作り方から味まで違いますね。
関西でも関東でも好きか嫌いかという問題は別として、その料理を見たら「すき焼き」という認識は誰もが持ちます。
たとえば関東の人が関西の「すき焼き」を見て、それは「雑煮」だとは言わないでしょう。

だから、味や入っている物が違っていても「すき焼き」は「すき焼き」。

だいたいは「お肉」「ネギなどの野菜類」「豆腐」「こんにゃく」と言った定番なものを醤油と砂糖で味付けされた出汁で煮込んであると言うことに大きな差は無いんじゃないかな・・・と思います。

「すき焼き」というくらいですから、要は「好き」なものを突っ込めば「すき焼き」になりますが、それは「ある限度」が保たれていればという条件が暗黙の了解として保たれているから「すき焼き」は「すき焼き」として存在できるんですよね。

実は、これが非情に重要だと思うんです。

たとえば、「体にいいんだから!」と言って納豆を入れて、「頭が良くなるんだから!」と言って鯖を入れ、さらに「ビタミン取らなきゃいけないんだから!」と言って「イチゴやみかん」を入れて肉とネギとこんにゃくも入れて醤油と砂糖で煮込んだものを「すき焼き」と呼ぶだろうか?
というと、それは既に「すき焼き」の範囲を逸脱したまったくの別物。
「すき焼き」だったものとか、「すき焼き」っぽいものではあるけれど、決して「すき焼き」ではない別物。

つまりネギと一緒に白菜を入れるとか、ごぼうを入れるとか、人参を入れると言ったような「アレンジ」は許されるけれど、納豆とかイチゴとか鯖とか単品でどんなに素晴らしい食品であっても入れる事が許されていない物も歴然と存在しているという事実があるんですね。

こいつは何が言いたいねん!
とそろそろ思われたことでしょうが、アーティストにとって重要な事が「すき焼きの作り方」に一杯詰まっているということを思いついたと言いたかったんです。

曲作りにしてもそうですし、アーティストとしてのイメージもそうです。
あるいはスタッフもそうかも知れません。

「すき焼き」を作るという明確な目標があれば、「どんなに体に良いもの」でも「入れては駄目なもの」があるということが分かりますし、逆に「入れなければダメなもの」(たとえばすき焼きの主役とも言うべき肉)もあるということが分かると思うんですよね。

実に単純なこのルールが、どうして見えなくなってしまうんでしょうね。
それは、「何のために、すき焼きを作るのか?」という理由にありそうな気もします。

「自分自身がお腹一杯になるためにすき焼きを作る」のか、「それとも家族や友達と食事を分かち合うためにすき焼きを作る」のか?
という理由の部分です。

そもそも私のように一人暮らしの人間が今日の晩飯に「すき焼き」を作ろうなどと考えもしないのではないでしょうか?
それは「すき焼き」がある一定以上の人数で食べる事を前提としている食事だからだろうと思うのです。

これは歌手にとっても全く同じで、ネットも繋がらないような人里離れた山の中でひっそりと歌手として生きていきたい・・・と願ったとしても「お客さま」が最初から居ないのですから、それは妄想に過ぎません。
つまり歌手になるということは、「誰かと分かち合う」という動機があることが前提となっているわけです。

まぁぐちょぐちょ書きましたが、アマチュアとプロの差って何なんだろうな・・・とか色々考える機会がありまして。。。
もちろん私としてはプロを育てたいわけです。
ただ、ゴルフみたいにプロテストがあるわけではないので歌手の世界はアマチュアとプロの境界線がめちゃくちゃ希薄です。
だからこそ、自分自身がプロなんです!と思い込んでいることが非情に重要で、そこには逸脱してはいけないルールがあるんだということを上手く伝えられるようになりたいもんです。